FC2ブログ

⑤ 世界遺産・日光の社寺へ行く 【大猷院】

2009年04月29日 23:59

世界遺産・日光の社寺へ行く
往復記
輪王寺
東照宮
二荒山神社
大猷院
お食事・明治の館
戦利品





そして、【家光廟 大猷院】(いえみつびょう たいゆういん)。
二社一寺の名ばかり公になってしまったけれど、はずせないポイントです。
4代将軍家綱の命で、1652年に完成した家光の廟所=墓所。
わずか14ヶ月で完成したなんて、どういう「工期短縮」したのかしら(笑)。

生涯、家康を尊敬していた家光ゆえ、家康を祀る東照宮を豪華に整え、
その傍らに自分も眠り(死んでも仕えるという遺志らしい)、
江戸を向く東照宮に対して、大猷院はあくまで東照宮(家康のみ?)を向き、
何をとっても東照宮とは一線を画して、控えめに徹しているらしい。
誇示しない装飾、そして彩色からして東照宮とは違うそうなの。
基本、東照宮は金と白基調で縁取りは黒、大猷院は金と黒基調で縁取りは赤。
(いや、どっちも贅沢やんと思うのはバチアタリだろうか…)

2代将軍以降、ここまであからさまに家康イノチの人は家光将軍だけ。
その念が、後年こうやって世界遺産の中で安住できることに繋がるなんてね、
不思議だわ。



大猷院は、門が多い場所です。その数、6ヶ所。
石段を登ると現れる、守護神に護られた門、「仁王門」「二天門」「夜叉門」。
細工が流麗な門、「唐門」「皇嘉門」「鋳抜門」。
唐門の奥は拝殿や本殿、それを抜けると皇嘉門に出て、鋳抜門の先が廟所。

少しずつ上がらせて、塀や門で守り、廟所は一番上に鎮座する。
東照宮もですが、権力者は高い場所(空に近い高所)に眠りたがるのかしら。


最初に通るのは「仁王門」(におうもん)。
大猷院

大猷院 (1)   大猷院 (2)
ここの2体も阿吽(あうん)の口元。ギスギスしてない仁王さまですね。


抜けると、清めの「御水舎」(おみずや)。
大猷院 (3)
4隅に各3本ずつ計12本の柱ってのが日光の流行だったのかしら、
ここの12本は贅沢にも御影石です。施工が大変だったでしょうね。
もっと贅沢なのは、ここの天井画。
狩野永真安信による雲竜の墨絵が描かれていてね、
これが御影石の大きな水盤に映るので「水鏡の竜」と呼ばれるそうよ。



石段をあがると、2番目の「二天門」。
大猷院 (4)
日光山内では一番大きい門だそうよ。
獅子かしら、金髪・巻き髪でイケメン王子のよう。
大猷院 (7)

四天王の、持国天(じこくてん)と広目天(こうもくてん)の二天だけ、表にいます。
大猷院 (5)   大猷院 (6)
裏側には、なぜか残りの二天ではなく、風神と雷神。
大猷院 (8)   大猷院 (9)
風神の4本の手指は東西南北を、雷神の3本指は過去現在未来を表してるそうよ。
ともに足の指は2本、これは天と地、なんだって。
その前で、石を置いて「亀」を作ってみる私。工期30秒(バチアタリ?)。。
大猷院 (10)

二天門を振り返って上から写した図。
大猷院 (11)


次は、左右に鐘楼(しょうろう)と鼓楼(ころう)が出現します。
大猷院 (13)

大猷院 (15)

大猷院 (16)   大猷院 (18)
灯籠広場か!ってくらい灯籠だらけ。33対66基あまりだそうよ。
徳川の三つ葉葵も、そこかしこに。


石段の先、樹々の合間から次の門がチラッと見えます。
大猷院 (12)


次は、3番目の「夜叉門」。
大猷院 (20)
ちょうど太陽(日光)が差して、後光を背負ってるみたいでした。
裏から見ると、豪華絢爛。
大猷院 (21)
別名・牡丹門と呼ばれるのは、牡丹唐草の彫刻で飾られているから。

この門の4体の夜叉の体の色は、それぞれ東西南北を表しているそうよ。
大猷院 (23)  大猷院 (25)  大猷院 (26)
青、白、緑……、あら、3体しか撮ってなかったわ、、やってもうた。



さて。拝殿の屋根が見えてきました。
大猷院 (27)
その前にあるのが4番目の「唐門」。小さいけれど、あなどれない技巧です。
大猷院 (29)

彫られている白竜が持っているのは、ドラゴンボール?
大猷院 (30)

大猷院 (31)



唐門をくぐると、やっと内部です。
左から「拝殿」「相の間」「本殿」と続いてます。
大猷院 (35)

こちらは逆から見た図。
大猷院 (36)

公開してる一部へは靴を脱いで入ります。内部は撮影禁止なの。
大猷院 (34)   大猷院 (33)
仕切りのない広々した作りに豪華な技巧、天井の竜や鳳凰、壁の唐獅子、
その他霊獣や花の彫刻は、控えめといっても、ものすごく煌びやか。



本殿を囲む回廊は、内塀のように巡らされています。
大猷院 (41)
透かしのブルーが綺麗。
大猷院 (43)

大猷院 (42)

上部には百態百様の鳩が彫られていて、別名・鳩づくしの回廊よ。
大猷院 (44)



本殿脇から回廊を外に出ると、5番目の「皇嘉門」。
大猷院 (38)
この門だけ異色。 竜宮造りと言われ、別名・竜宮門。確かにね。

ここは、開かずの門。ここから先は非公開の奥院(家光の墓所)です。
一般人は勿論、関係者でも滅多に入れない聖域なのだそうです。
灯籠の脇から、そおっと奥をうかがってみるだけで、充分かも。
大猷院 (39)
最後の門「鋳抜門」や「奥院拝殿」や「宝塔」は見られないってことですね。




日光の異空間を見慣れてきたせいでしょうか、
こちら大猷院の「雰囲気」には、どっぷり浸れてしまいました。

ここだけ観光客も少なくて静かで、明るいのに静謐な空気というか。

大猷院 (47)


大猷院 (46)


大猷院 (48)


大猷院 (49)


大猷院 (51)


大猷院 (52)


大猷院 (53)


大猷院 (58)


大猷院 (50)

人の手による美もいいし、時おりの自然の美も負けてないし(笑)。

家族は、とっくに石段を降りて、参道まで戻っておりました。。

私たちが出たのは、「下新道」。
次は寺社でなく、遅めのランチを食べに行かなきゃです(笑)。
最後が大猷院で、私も満足でした。




最新エントリー